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データの検索・置換・抽出

検         索
置         換
オ ー ト フィ ル タ
フィルタオプション
フォームによる検索



1 検  索

 「検索」機能は、検索する文字列を指定して、検索範囲の中で検索文字列が見つかった場合、そのセルにカーソルをジャンプさせる機能です。
 
1 データ検索に使用できるワイルドカード文字

 検索する文字列や数値が部分的に判らないときや、特定の文字を含むデータを検索するときなど、部分的に等しい文字列、または一部の数字が等しい数値を検索するには、ワイルドカード文字を使います。
 ワイルドカード文字には、? (疑問符)、* (アスタリスク)、~ (チルダ) があり、1 つまたは任意の数の文字を表します。
記号 検索する文字列 意     味
? 疑問符と同じ位置にある任意の 1 文字 12?45 12と45の間に1文字を含む文字を検索
「*」と同じ位置にある任意の数の文字
** 「藤」が含まれる文字を検索
~ 疑問符、アスタリスク、またはチルダ
(?、*、または ~ の前に入力)
~?
~*1
「?」を含む文字を検索
「*1」を含む文字を検索

2 データ検索の処理手順


 右上図は、メニューの「編集(E)」「検索(F)」を選択したときに表示される「検索」ダイアログボックスです。
「検索する文字列(N)」の編集ボックスには、検索するキーワードを入力します。
「検索方向(S)」で「行」を選択すると行の左から右方向に検索します。「列」を選択すると列の上から下方向に検索します。
「対象(L)」は、検索するデータ情報を絞り込むときに指定します。データ情報には「数式」「値」「コメント」を指定できます。
「大文字と小文字を区別する(C)」「半角と全角を区別する(B)」「完全に同一なセルだけを検索する(O)」のチェックボックスをオン・オフにすることにより、検索方法の詳細を指定します。

 上図では、「検索する文字列(N)」にワイルドカードを使用して、「藤」という文字を含むデータを検索する指定を行っています。次に検索の処理手順を示します。

1.  検索するセル範囲を選択します。
 シート全体を検索するには、任意のセルをクリックします。
 特定行のみを検索するには行番号、特定列のみを検索するには列番号をクリックします。
2.  メニューの[編集]  [検索] をクリックします。
3.  「検索」ダイアログボックスの[検索する文字列] ボックスに、検索する文字列または数値を入力します。
4.  [対象] ボックスで、検索する情報の種類をクリックします。
5. 検索方法の詳細を指定するときは、チェックボックスをオンにします。
6. [次を検索] をクリックします。
 該当するデータが見つかったときは、カーソルが該当セルにジャンプします。データが無い場合はメッセージが表示されます。
 
 「次を検索] を繰り返してクリックすると次に見つかったデータのセルにジャンプし、最後に検索されたデータのセルで「次を検索]をクリックすると、最初に見つかったセルにカーソルが戻ります。

3 データ検索に使用される関数

 「検索」機能は、検索データの存在するセルへカーソルをジャンプさせるものです。検索条件に一致するデータのみ画面に表示するときは、「フィルタ」機能を使用します。また、検索結果の値やセルの位置を求める場合は関数を利用します。

 参考までに検索に使用できる関数名と機能を Excel のヘルプに記載されている内容でご紹介します。
なお、使用方法など詳細についてはこのホームページの「Excel Function Manual」に解説が掲載してあります。まだ掲載されていない関数については Excel のヘルプをご覧下さい。表中の赤い文字は関数の戻り値です。

関数名 機               能
ADDRESS 行番号 と 列番号 からのセルのアドレス (参照) を表す文字列を作成します。
ADDRESS 関数を利用すると、セル参照を文字列として作成できます。
AREAS 範囲 に含まれる領域の個数を返します。領域とは、連続するセルの範囲、または 1 つのセルのことです。
CHOOSE インデックス を使って、引数リストの値の中から特定の値を 1 つ選択します。
CHOOSE関数を利用すると、指定した インデックス に基づいて、最大 29 個の値の中から 1 つの値だけを選択できます。例えば、値1 から 値7 が 1週間の曜日になっている場合、インデックス に 1 から 7 までの任意の数値を指定すると、いずれかの曜日が返されます。
COLUMN 引数として指定した 範囲 の列番号を返します。
COLUMNS 引数として指定した 配列 の列数を返します。
HLOOKUP 指定したテーブルまたは配列の上端行で特定の値を検索し、その値と同じ値が入力されている行と列の値を返します。
HLOOKUP 関数は、比較する値がデータ テーブルの上端行に入力され、その位置から指定された行だけ下にある値を取り出す場合に使用します。比較する値が目的のデータと同じ行にある場合は、VLOOKUP 関数を使用してください。
HYPERLINK ネットワーク サーバー、イントラネット、またはインターネット上に格納されているドキュメントを開くために、ショートカットまたはジャンプを作成します。
HYPERLINK 関数が設定されているセルをクリックすると、リンク先 に指定した場所に保存されているファイルが開かれます。
INDEX テーブルまたはセル範囲にある値、あるいはその値のセル参照を返します。
INDEX 関数には、セル範囲形式と配列形式の 2 つがあります。セル範囲形式の戻り値はセル参照となり、配列形式の戻り値は値または値の配列となります。
INDIRECT 指定される文字列への参照を返します。参照文字列 によって指定されるセルに入力されている文字列を介して、間接的なセルの指定を行います。
参照文字列 で指定されるセル参照を返しますが、セル参照はすぐに計算され、結果としてセルの内容が表示されます。INDIRECT 関数を使うと、数式自体を変更しないで、数式内で使用しているセルへの参照を変更することができます。
LOOKUP 1 行または 1 列で構成されるセル範囲、または配列に含まれるを返します。
LOOKUP 関数の形式には、ベクトル形式と配列形式の 2 種類があります。
ベクトル形式とは、 1 行または 1 列からなる配列のことを言います。
MATCH 指定された 照合の型 に従って 検査範囲 内を検索し、検査値 と一致する要素の相対的な位置を表す数値を返します。
検査値 で指定したセルに含まれる値ではなく、検査値 の範囲内の位置を調べる場合は、その他の検索/行列関数の代わりに、MATCH 関数を利用してください。
OFFSET 基準 のセルまたはセル範囲から指定された 行数 と 列数 だけシフトした位置にある高さ と 幅 のセルまたはセル範囲の参照 (オフセット参照) を返します。
返されるセル参照は、セル、セル範囲のいずれかの参照です。また、返されるセル参照の 行数 と 列数 を指定することもできます。
ROW 引数として指定された 範囲 の行番号を返します。
ROWS セル範囲または配列の行数を返します。
TRANSPOSE 配列 の縦方向と横方向のセル範囲の変換を行います。
TRANSPOSE 関数は、配列の列数および行数とそれぞれ同数の行数および列数のセル範囲に、配列数式として入力する必要があります。TRANSPOSE 関数を利用すると、ワークシート上にある配列の縦と横を逆転させることができます。
VLOOKUP 指定された範囲の左端列で特定の値を検索し、範囲内の対応するセルのを返します。
VLOOKUP 関数は、比較する値がデータ テーブルの左端の列に入力され、その位置から指定された列だけ右にある値を取り出す場合に使用します。比較する値が目的のデータと同じ列にある場合は、HLOOKUP 関数を使用してください。
FIND 指定された文字列 (検索文字列) を他の文字列 (対象) の中で検索し、その文字列が他の文字列内で最初に現れる位置の左端から数え、その番号を返します。
SEARCH 関数と同じような働きをしますが、FIND 関数では英字の大文字と小文字を区別できる代わりに、ワイルドカード文字を使用することができません。
FINDB 指定された文字列 (検索文字列) を他の文字列 (対象) の中で検索し、その文字列が他の文字列内で最初に現れる位置を左端から数え、そのバイト数 (半角単位) を返します。
この関数は、全角文字に使用します。SEARCHB 関数を使うこともできます。
SEARCH 指定された文字列を他の文字列の中で検索し、その文字列が最初に現れる位置の文字番号を返します。
SEARCH 関数を使用すると、ある文字列に含まれる特定の文字列の位置を調べることができ、さらに MID 関数や REPLACE 関数と組み合わせて、その文字列を置き換えることができます。
SEARCH 関数は、半角と全角の区別なく 1 文字を 1 として処理されます。
SEARCHB 指定された文字列を他の文字列の中で検索し、その文字列が最初に現れる位置の文字番号を返しますが、SEARCHB 関数から返される番号は各文字のバイト数に基づきます。
FINDB 関数を使って、指定した文字列を他の文字列の中で検索することができます。SEARCHB 関数では、1 バイト (半角文字は 1 バイト、全角文字は 2 バイト) を 1文字と数えて文字列の検索を行います。

 上表の内、FIND・FINDB・SEARCH・SEARCHB は、「文字列操作関数」、その他は「検索/行列関数」です。





2 置  換

 「置換」機能は、「検索する文字列」を指定して、検索範囲の中で検索文字列が見つかった場合、「検索する文字列」を「置換後の文字列」で指定した文字に置き換える機能です。「検索する文字列」には「検索」機能と同様にワイルドカードを指定することができます。

1 メニュー選択方法

 置換は、メニューの「編集(E)」「置換(E)」を選択して「置換」ダイアログボックス(下図)で実行します。


 「置換」は、「検索」機能からでも行うことができます。下図は、メニューの[編集]  [検索] を選択したときに表示される「検索」ダイアログボックスですが、「置換(R)」ボタンをクリックすると、上図の「置換」ダイアログボックスが表示され、「置換」を実行することができます。

 なお、上図では「検索する文字列(N)」が「2001」となっており、下図の「*藤」とは異なっていますが、検索機能から置換を行う場合は、「検索」ダイアログボックスで指定した「検索する文字列(N)」の内容がそのまま「置換」ダイアログボックスの「検索する文字列(N)」にも反映されます。


2 置換の処理手順

1.  検索するセル範囲を選択します。
 シート全体を検索するには、任意のセルをクリックします。
 特定行のみを検索するには行番号、特定列のみを検索するには列番号をクリックします。
2. [編集] メニューの [置換] をクリックします。
3.  [検索する文字列] ボックスに、検索する文字列または数値を入力します。
4.  [置換後の文字列] ボックスに、置換文字列を入力します。
 [検索する文字列] ボックスに入力した文字列が見つかったときにセルを空白にするには、[置換後の文字列] ボックスを空白のまま残します。
5. 検索方法の詳細を指定するときは、チェックボックスをオンにします。
6. 置換の方法
 6-1. 一箇所ずつ置換 
  (1) [次を検索] ボタンをクリックします。
  (2) 検索され、反転表示された文字列を置き換えるには、[置換] ボタンをクリックします。
  (3) 置換するセル数分(1),(2)を繰返す。
 6-2. 検索で見つかった文字のすべての箇所を置換
  [すべて置換]ボタンをクリックします。





3 オートフィルタ

 フィルタ処理は、リストから特定のデータを抽出する機能です。抽出されたリストには、特定の列で指定した検索条件に一致する行だけが表示されます。オートフィルタは、基本的な検索条件でデータを抽出する場合に使用します。また、選択した項目に基づいてデータを抽出することもできます。

 オートフィルタでは、1 つの列に対して条件を 2 つまで適用できます。複数列に条件を設定して抽出データの範囲を絞り込むこともできます。列に 3 つ以上の条件を適用したり、ほかの場所にデータを抽出したりする場合は、「フィルタ オプション」機能を利用します。


 リスト範囲のどこかのセルをクリックしてから、メニューの「データ(D)」「フィルタ(F)」「オートフィルタ(F)」を選択すると、リストの列項目名に▼ボタン(オートフィルタ矢印)が表示されます(左上図)。
 
 列項目名の▼ボタンをクリックするとドロップダウンリスト(右上図)に、(すべて)(トップテン)(オプション)と、列に含まれる値の異なるデータの一覧が表示されます。列内に空白セルがある場合は(空白セル)(空白セル以外のセル)の項目が最後に加わります。( )内の意味は次の通りです。

抽 出 方 法 表    示    内    容
すべて すべての行を表示する。(指定した列に対する検索条件を解除する)
トップテン 項目またはパーセンテージで指定した範囲に含まれるすべての行を表示する。たとえば、売上高の上位 10% を表示する。
オプション 1 つの列に対して 1 つまたは 2 つの比較検索条件を演算子 AND (既定の演算子)または OR で指定してリストを抽出する。
空白セル 空白セルの行だけを表示する。
空白セル以外のセル 値が入力されている行だけを表示する。

1 ドロップダウンリストのデータ一覧による抽出

 オートフィルタ矢印をクリックして表示されたドロップダウンリストのデータ一覧の中から、特定データのみ抽出します。たとえば、リストの中から「男」のデータのみ抽出するには次のように行います。


1. メニューの「データ(D)」「フィルタ(F)」「オートフィルタ(F)」を選択します。
2. 「性別」のオートフィルタ矢印をクリックします。
3. ドロップダウンリストのデータ一覧の「男」をクリックします。(左上図)
4. リストから性別が男だけのデータが抽出されます。

2 オプションによる抽出

 オートフィルタ矢印をクリックして表示されたドロップダウンリストの(オプション)を指定して、1 つ、または 2 つの検索条件を設定してデータを抽出します。

 下図は、年齢 20 以上、40 未満のデータを(オプション)により抽出したものです。

 左図は加工して実際より小さくしてあります。
 上図は、データ抽出結果です。

1. メニューの「データ(D)」「フィルタ(F)」「オートフィルタ(F)」を選択します。
2. 「年齢」のオートフィルタ矢印をクリックします。
3. ドロップダウンリストの(オプション)をクリックします。
4. 「オートフィルタ オプション」ダイアログボックスで、1 番目の検索条件として「年齢」欄の下の編集ボックスの▼ボタンをクリックして、 データ一覧に「20」があれば該当データをクリックし、無ければ編集ボックスに「20」を入力します。
5. 右の編集ボックスの▼ボタンをクリックして「以上」を選択します。
6. 1 番目の検索条件の下で「AND (既定値)」のオプションボタンをクリックします。(年齢 20 以上、かつ、40 未満であるから「AND」となる。)
7. 2 番目の検索条件として「年齢」欄の下の編集ボックスの▼ボタンをクリックして、 データ一覧に「20」があれば該当データをクリックし、無ければ編集ボックスに「40」を入力します。
8. 右の編集ボックスの▼ボタンをクリックして「より小さい・・・未満」を選択します。
9. 「OK」ボタンをクリックします。

[参考] 検索条件でワイルドカードを指定したときのデータ表示結果

 オートフィルタのオプションで「*」のワイルドカードを使用するときは、下記のように指定します。
 
 たとえば、ある列に「山中」「川中島」「中山」というデータがあるとき、「抽出条件の指定」で検索文字にワイルドカードを「検索文字」欄のように指定し、検索条件を「と等しい」とすると、データが抽出された後の「検索条件」が下表の右端欄のように変化しています。

抽出される文字列 検索文字 検索条件 検索後の検索条件の状態
先頭に「中」がある文字列    中*  と等しい 「で始まる」に変化している
「中」が含まれている文字列    **  と等しい 「を含む」に変化している
終わりに「中」がある文字列    *  と等しい 「で終わる」に変化している

3 複数列で検索条件設定して抽出

 最初の検索条件で抽出したデータに、別の列で検索条件を設定してさらに表示内容を絞り込みます。
例として、上記の処理で抽出したデータから、「男」だけを抽出します。


1. 「性別」のオートフィルタ矢印をクリックします。
2. ドロップダウンリストのデータ一覧の「男」をクリックします。(左上図)
3. リストから性別が男だけのデータが抽出されます(右上図)。

4 トップテンによる抽出

 オートフィルタ矢印をクリックして表示されたドロップダウンリストの(トップテン)を指定して、データの上位または下位から指定した数だけのデータを表示します。

 下記の例では、身長の高い順の上位 5 人を抽出しています。


1. メニューの「データ(D)」「フィルタ(F)」「オートフィルタ(F)」を選択します。
2. 「身長」のオートフィルタ矢印をクリックします。
3. ドロップダウンリストの(トップテン)をクリックします。
4. 「トップテン オートフィルタ」ダイアログボックスの左端の編集ボックスの▼ボタンをクリックして「上位(既定値)」をクリックします。
5. 真ん中のスピンボタンの▼ボタンをクリックして「5」を選択します。
6. 右端の編集ボックスの▼ボタンをクリックして「項目(既定値)」をクリックします。
7. 「OK」ボタンをクリックします。

5 オートフィルタの解除

 リストから特定の列のフィルタを解除するには、列見出しの右のオートフィルタ矢印をクリックし、(すべて) をクリックします。
 すべてのフィルタを解除するには、メニューの[データ]  [フィルタ] をポイントし、[すべて表示] をクリックします。
 オートフィルタ矢印を削除するには、メニューの[データ]  [フィルタ] をポイントし、[オートフィルタ] をクリックします。






4 フィルタオプション

 フィルタ オプションは、1 つの列に対して複数の検索条件を使うなど複雑な検索条件を設定するとき、ワークシートの異なる位置に検索結果を抽出するときなどに利用します。

 フィルタ オプションがオートフィルタと大きく異なるのは、検索を行う前にワークシート上で検索条件を設定して検索実行時に検索条件範囲を指定してデータ抽出を行う点です。
 
 検索条件はワークシート上に記録しておくことができ、オートフィルタのようにその都度検索条件を設定しなくても済みますので、定例的に同じ作業を行わなければならないようなときには、作業目的別に検索条件を登録しておいて活用すると便利な機能です。

1 検索条件の設定方法

(1) 検索条件の設定に使用する比較演算子

 検索条件式に使用する比較演算子とその意味は下表のとおりです。
式  の  意  味 例  の  意  味
〜と等しい(記号は省略できます) A=B A は B と等しい
〜より小さい、〜未満 A<B A は B より小さい( A は B 未満)
<= 〜以下 (「<」は「=」の左側に入力) A<= A は B 以下
〜より大きい、〜を超える A>B A は B より大きい( A は B を超える)
>= 〜以上 (「>」は「=」の左側に入力) A>= A は B 以上

(2) 検索条件に使用できるワイルドカード文字

 検索する文字列や数値が部分的に判らないときや、特定の文字を含むデータを検索するときなど、部分的に等しい文字列、または一部の数字が等しい数値を検索するには、ワイルドカード文字を使います。
 ワイルドカード文字には、? (疑問符)、* (アスタリスク)、~ (チルダ) があり、1 つまたは任意の数の文字を表します。
記号 検索する文字列 指定例 意     味
? 疑問符と同じ位置にある任意の 1 文字 12?45 12と45の間に1文字を含む文字を検索
「*」と同じ位置にある任意の数の文字 ="=藤*" 先頭に「藤」のある文字を検索
="=**" 「藤」が含まれる文字を検索
="=*藤" 末尾に「藤」がある文字を検索
~ 疑問符、アスタリスク、またはチルダ
(?、*、または ~ の前に入力)
~?
~*1
「?」を含む文字を検索
「*1」を含む文字を検索

(3) 検索条件の設定場所

 フィルタオプション機能の検索条件式は、検索対象リスト(データ登録範囲)の領域外に設定します。この場合、検索対象リストが登録されているシート以外に設定することも可能です。

(4) 検索条件式の書き方

a. データ項目名(ラベル)

 検索条件式のラベルには、検索対象リストの列見出しと同じ名称を使用します。例えば、検索対象リストの列見出しが「年齢」とされているときは、ラベルも「年齢」とします。仮に、ラベルを「満年齢」と指定したときは該当データが表示されません。(左上図参照)

b. 検索条件式での数式の利用

 検索条件として数式の計算結果を使用できます。数式を使って検索条件を作成した場合、列見出しを検索条件のラベルに指定することはできません。検索条件のラベルを指定しないか、またはリストの列見出しとは異なるラベルを指定します。

c. 検索条件式の列間、行間の関係

 検索条件で検索項目が複数列ある場合、列間の関係は「AND(かつ)」条件となり(同一項目名が複数列でも可・・この場合もAND条件となります。)、同一検索項目名の検索条件式が複数行ある場合は、「OR(又は)」条件となります。(右上図参照)

2 検索条件設定の具体例

(1) ラベルが 1 つだけの検索条件


 ラベルが 1 つだけの検索条件式では、検索リストの列項目も 1 つとなります(計算式による場合を除く)。
 
 例 (1) は、「年齢が 20 以上」を意味しています。
 
 例 (2) は、検索条件が 2 行にわたっていますので、行と行の関係は「OR」条件となり、「年齢が 20 または 30 」の意味となります。

(2) ラベルが複数の検索条件

a. 「AND」条件または「OR」条件だけの条件式

 

 ラベルが複数ある場合は、同一行内にある列と列の条件式の関係は「AND」条件、同一列内にある行と行の条件式の関係は「OR」条件になります。
 
 例 (3) は、年齢と性別の検索条件が同一行に指定されていますので、AND条件となり「年齢が 20 以上、かつ、性別が男」という意味になります。
 
 例 (4) は、条件式は複数列ありますが行が異なっていますので、OR条件となり「年齢が 20 以上、または、性別が男」という意味になります。

b. 同一ラベルが複数の条件式と、「AND」条件と「OR」条件が混在する条件式


 年齢の範囲、ある始期と終期までの期間、開始時刻から終了時刻までのように、数値で一定の範囲を検索する場合は、同一のラベルを 2 つ用意して、下限値と上限値を指定します。
 
 例 (5) は、年齢の範囲を下限値(20 以上)と上限値(40 未満)で指定しています。式は、「年齢 20 〜 39 、かつ、性別が女」を意味しています。

 複数のラベルを使用して「AND」条件と「OR」条件が混在する複雑な検索条件を設定するときは、行と列の関係に注意する必要があります。

 例 (6) は、最初の行が「年齢 20 〜 39 、かつ、性別が女」、2 行目が「年齢 20 〜 39 、かつ、性別が男」をとなり、結果として男女とも「年齢 20 〜 39」という意味になります。

 もし、1 行目だけ年齢の式を指定して、2 行目の年齢の式を省略すると、最初の行が「年齢 20 〜 39 、かつ、性別が女」または「性別が男」となり、「男」の年齢要件は無視されます。

 このようなときには、各行ごとに式の意味をメモして、行と行の間を「または」でつないで検索条件式が正しいかどうかをチェックするとよいでしょう。共通事項だからといって式を省略すると場合によっては大変な結果をもたらしますので気をつけましょう。

3 フィルタオプションの処理手順

[検索条件式の作成]

1. ワークシートのリスト範囲以外のセル(リスト範囲との間は 1 行以上の空白行、 1 列以上の空白列が必要です。)に、検索条件を指定するための検索条件範囲として 3 行以上の空白行を作成します。また、抽出対象のリストの先頭の行に、列見出しがあることを確認します。
 
2. 検索条件式に使用する抽出対象のリストの列見出しを、検索条件範囲の最初の行に複写します。 
3. 複写した列見出しの下の行に、検索条件を入力します。

[フィルタオプションの設定]

4. リスト範囲内のの任意のセルをクリックします。
5.  メニューの「データ(D)」「フィルタ(F)」 を選択し「[フィルタ オプションの設定(A)」 をクリックします。


6.  「フィルタオプションの設定」ダイアログボックス(上図)の「抽出先」を下記により選択し、オプションボタンをクリックします。
 
 [選択範囲内(F)]・・・入力した検索条件に一致する行だけを表示し、それ以外の行を非表示にします。
 [指定した範囲(O)] ・・・リストの検索条件に一致する行をワークシートの別の場所にコピーして抽出します。「指定した範囲」を選択したときは、次に 「抽出範囲(T)」 ボックスをクリックし、抽出先のセルをクリックします。このセルが抽出範囲の左上のセルになります。
 
7. 「リスト範囲(L)」には、リストのセル範囲が自動的に入力されています。
8. 「検索条件範囲(C)」 ボックスの折りたたみボタン(赤い矢印)をクリックして、リストから複写した列見出しを含めた検索条件範囲のセルを選択後、折りたたみボタンをクリックしてダイアログボックスを元の状態に戻します。
 
9. 「OK」ボタンをクリックします。 

4 フィルタオプションの解除

 フィルタオプションを解除してすべてのデータを表示するには、メニューの「データ(D)」「フィルタ(F)」「すべて表示(S)」を選択します。






5 フォームによる検索

 データ フォームとは、リストにある 1 つの行またはレコード全体を一度に簡単に入力したり表示したりできるように設計されたダイアログ ボックスで、レコードを検索および削除するときにも使用できます。


 「データフォーム」を使用してデータを検索するには、
1. 「データ(D)」「フォーム(O)」を選択します。
2. フォームの「検索条件(C)」ボタン(左上図)をクリックすると、検索条件が入力できるようになります(右上図)ので、データ項目の編集ボックスに検索条件または比較検索条件を入力します。
 (右上図では、性別「男」、年齢「40未満」を検索しています。)
3. 条件と一致するレコードの検索は、「次を検索(N)」 または 「前を検索(P)」 をクリックすると該当データが表示されます。
4. データを検索しないでデータ フォームに戻るには、「フォーム」 をクリックします。
5. フォームを閉じるときは「閉じる(L)」ボタンをクリックします。
 






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